YAYOI THEATRE MOVEMENT Society

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舞台「Okuni」の通し稽古を見学してきました!

2017/2/10

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3月1日から始まる舞台「Okuni」の取材レポート
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舞台「Okuni」の通し稽古を見学してきました!

先日、3月に催される平野弥生さんの舞台「Okuni」の通し稽古がありました。公演まであと1か月となり、わたしも広報のお手伝いをさせてもらう関係で、まずは舞台内容を知るために見学させてもらった次第です。

スタジオには衣装や小物が多数セットアップされ、背後にはスクリーンが投影されました。ナレーション役の黒子さんが物語を始めます。

舞台は安土桃山時代、活気に満ちた京の町の人々の様子から始まります。魚売り、洗濯場の女性、子守女、盗人などが次から次へと登場するのですが、これをすべて弥生さんが風貌を変えて表現します。

「そうかこれ、独り舞台だったんだ。」

今さらそんなことを思い、一人で舞台の世界観を作り出していくパワーに圧倒されます。

弥生さんが舞台袖から出てきたり、くるりと振り返るたびに別人になって登場する様が何とも楽しく、驚きの連続で、ぐいぐいと引き込まれていくのです。

この時代を背景に登場する稀代の踊り手が出雲のお国ということです。サブタイトルが”Mother of Kabuki”であるように、弥生さんが演じる出雲のお国という女性は、歌舞伎の原形を創った人として知られているのです。

現代では男性だけで演じられる歌舞伎なのだけれど、そのルーツは女性だったんですね。お国はきっと遊び心いっぱいの人だったのではないでしょうか。創意工夫のある舞を、格式にとらわれない、西洋文化の影響すら受けた独特の衣装で舞ったと言われています。

そんな話を聞くと、弥生さんがお国を演じるというのは、400年以上もの時間を超えてとても必然のことのように思えてしまいました。弥生さんのお国は、とても自由で、とても表情豊かで、次は何をするのかと観る人をわくわくさせるように思います。お国は人々を魅了し続け、時代の寵児となりながら、ある時、忽然と姿を消してしまったそうです。

それにしても弥生さん、一人で何役やられたのでしょう?20役とか、いやもっとかな。衣装も何着もあって、弥生さん手掘りの面(これがまた素晴らしい)もたくさん。いったい何十回様変わりするのでしょう?そして、今の歌舞伎衣装に通じる和装の様式美。服飾デザインなどに興味のある方には、きっと多くのインスピレーションを与えてくれるものと思います。

そんな見どころ盛りだくさんの舞台で、ステージ上で生ピアノを奏でるのは、チャイコフスキー国際ピアノコンクールで3位入賞など、輝かしい受賞歴をお持ちの世界的なピアニストSara Davis Buechner さん。

この日、サラさんはご愛用のキーボードで稽古に参加。わたしは阪神タイガース仕様のキーボードに目が釘付けになってしまいました。実はサラさん、日本でも知る人ぞ知る熱烈タイガースファンで、会長から直々に名誉ファンの称号も与えられているという強者なんですって。トークもめっちゃおもろいっ!ですが、ひとたび鍵盤に指を置けば、周囲の風景をすべて変えてしまうほどドラマティックな音が奏でられるのです。この意外さがとっても素敵なサラさん、本当に魅力にあふれる方です。

ナレーションをするのは詩人の高山宙丸さん。彼の柔らかな声で、ここは敢えて日本語で舞台を説明してくれるのが嬉しいです。(バックスクリーンには英語のサブタイトルが流れるそうです。)

ここに山本実さんの尺八も加わるとのこと、こんな多才で多彩な人たちのパワーが一所に集まる「Okuni」舞台、本番も見逃すわけにはいきません。この舞台は、Vancouver International Dance Festival 参加パフォーマンスとして、グランビルアイランド内のStudio1398にて、全10回公演されます。

ライター Shinobu

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VIDF(Vancouver International Dance Festival)参加
“OKUNI” – Mother of Kabuki
3月1日~10日@Studio1398(グランビルアイランド内)
* 詳細、チケット購入はこちら *
http://vidf.ca/performance/yayoi/